かごしまじんぐう
鹿児島神宮の御祭神は海幸山幸の神話によるところの社で創祀は遠く神代にあって、又皇孫神武天皇の御代とも伝えらています。御祭神彦火火出見尊 （別名山幸彦）はこの地に高千穂宮（皇居）を営み給い、５００有余歳の長寿に亘り間農耕畜産漁猟の道を開拓し国家の基礎をつくられた。
また正八幡宮、国分正八幡、大隅正八幡等とも称し全国正八幡の本宮でもあります。平安時代醍醐天皇の延喜式には大社に列し大隅國一之宮として朝野の崇敬篤く営繕の費は三州の正税を以て充てられ後鳥羽天皇建久年間（1198年）には社領2500余町歩の多きに至り、江戸末期まで千石を有していた。
明治4年國幣中社、同7年神宮号宣下官幣中社、同28年官幣大社に列格、勅使皇族の御参拝は20余度に及び、昭和10年と49年には昭和天皇の行幸を仰いだ。
現社殿は桃園天皇の宝暦6年（1756年）島津重シゲ年トシ公（24代）の造営になるものである。
（鹿児島神宮公式サイトより）
大隅国一宮である鹿児島神宮。
JR隼人駅から少し離れ、徒歩20分で行くことができます。
駅前の県道から10分歩くと道路を覆うほど大きい大鳥居が左側に見えてきます。
このまま参道を直進するとさらに鳥居があります。
こちらの鳥居、内側から見ると「明治四十年八月吉日建設」と刻まれていました。
近くには鹿児島神宮の案内板。
ここから少し階段を上り境内へ向かいます。
階段途中には、神馬の厩舎があるようです。
帰りに立ち寄ることにします。
100段近い階段を上がると樹齢推定800年の御神木がお出迎え。
境内には、銅板葺の屋根色が赤銅色の手水舎があります。
本来なら柄杓があるようですが、今は変わっていました。
竜宮の亀石は、手水舎前辺りにあります。
付近には、鹿児島の地名発祥地の看板がありました。
下は、本殿入口の正面からの写真です。
黒縁朱塗で銅板葺入母屋造、四脚唐破風向拝。
左右に東西長庁が伸び、勅使殿の左右にある階段で奥の拝殿に向かうことができます。
こちらの扁額は、「正八幡宮」の文字が見えます。
＜宇佐八幡の密使に神罰を下した正八幡伝説＞
――昔、国分八幡と呼ばれていた頃の鹿児島神宮と宇佐八幡宮の間で、どちらが正当な八幡かを巡って争いがありました。
ある時、宇佐八幡側の放った密使14名(15名とも)が国分八幡の社殿を焼き払った際、立ち上る黒煙の中に「正八幡」の文字が現れ、恐れ慄いた密使たちは溝辺の地まで逃れました。
しかしその地で神罰が下ったのか、彼らは次々に非業の死を遂ました。地元の人たちは彼らの死を哀れみ、塚を建て供養しました。
亡くなった密使の数は13人。現在も十三塚原と言う地名で残っています。
ここには、天井絵が見えます。
大きな絵馬が右側に置かれていました。
◆四所神社
黒縁の朱塗り、銅板葺三間社流造一間向拝付き。
◆隼風神社
黒縁の朱塗り、銅板葺一間社流造。
◆式内神社
朱塗り、銅板葺三間社流造。
社殿の内、本殿、拝殿、勅使殿及び末社四所神社の社殿が国の重要文化財に指定されているようです。
境内にあった絵馬。
参拝を終え、御朱印を拝受。
御朱印は、正面の勅使殿右側入口近くの境内で頂きました。
また、窓口にあった「国指定重要文化財指定記念の巾着袋」（初穂料300円）も頂きました。
帰りも来た道を戻りますが、来る際に見た階段途中に見えた神馬の厩舎らしき場所へ。
60-70m先に小屋が見え、馬が見えません。
手前の建物には、神馬の紹介看板が掲載。
少し覗いていると奥の建物に馬影が見えます。
しばらくすると、こちらに向かってきました。
何もあげるものはありませんが、挨拶だけしました。
この後は、再び20分歩き隼人駅へ向かいました。
